─あらすじ─
<前編(1~9)>
“刻の砂漠”のほとりに住む一人暮らしの少年リオンは、逃亡中の王女ライラを救う。
彼女が持つペンダントが、リオンの出生の秘密を解く鍵となり、彼は王国の存亡に関わる事件に巻き込まれていく。
<後編(10~19)>
事件は解決したものの、払った犠牲はあまりに大きかった。
リオン達に手を貸していたサマエルは、宿敵を倒すため、ついに“紅龍”の封印を解いてしまう。
絶対的な力を持ち、すべてを無に帰すという伝説の怪物に立ち向かうことが出来るのは、たった一人の少年だけだった。
~登場人物~
<リオン>
巻の四の主人公。ファイディー国の北部、“刻の砂漠”に住む孤独な少年。
<ライラ・リデラード・ボウナ・ファイディーズ・リジャイナ十二世>
ファイディー国の王女。国王アンドラスの姉。
<アンドラス・ルドウィック・メイラ・ファイディーズ・レックス十三世>
ファイディー国の少年王。
<サマエル>魔界の第二王子。人界では賢者とされている。
<タナトス>
現在の魔界王。サマエルの兄。
<ダイアデム>
“貴石の王”の称号を持つ、魔界の貴族。
魔界の至宝の一つ、深紅に輝く“
<テネブレ>
魔界の至宝の一つ、漆黒の宝石“
<シンハ>
魔界の獅子。魔界王家の守護精霊として儀式には欠かせない存在。
<ベルゼブル>
前魔界王。サマエル達の父親。
<イシュタル>
ベルゼブルの異母妹。サマエル達には叔母に当たる。
<ベルフェゴール>
ベルゼブルの同母兄で、サマエル達の伯父。
<フィッダ>
魔界に住むクニークルス族の女性。
<
四色の頭を持ち、“四頭龍”とも呼ばれる伝説の龍。
唯一、紅龍を支配出来る存在とされる。
<シャックス>
魔界の略奪侯爵。
<天帝ゼデキア>
魔界と敵対関係にある天界、その支配者。
<大天使ミカエル>
天界の将軍にして天使長。タナトスとは特に仲が悪い。
<ガブリエル><ウリエル><ラファエル>
七大天使のうちの三人。
<セラフィ>
天界から遣わされた熾天使。真の名はシェミハザ。