~紅龍の夢~

巻の三 THE PHANTASMAL LABYRINTH ─幻夢の迷宮─

─あとがき─

「巻の三」お読み頂き、ありがとうございました。

実は、最初に書き上げた「巻の二」は、当初、ラブコメでした。
……なのに、「巻の三」は、ものすご~くシリアス……というか黒い(笑)。
当然、続編と言う雰囲気じゃなくなり、イナンナが拉致された辺りから、ラブコメ路線は破綻(はたん)(笑)。
行き詰まったあげく、途中で放り投げて、「巻の四」を書き始めちゃったという経緯が……(滝汗)。
もちろん、メルマガ連載を始める前に、巻の二を書き直し、巻の三も一応完結させましたが、後で推敲するつもりが、思ったように時間が取れず、連載しながら加筆訂正をしていったら、かなり分量が増えてしまったんでした(汗)。

<キャラについて>

アラストルは、途中でどんどん膨らんでいったキャラで、当初は、単なる殺し屋でした。
まあ、リリスもおんなじですが。
「なにも、タナトスなんかに、そこまで入れ込まなくても」……初めはそんな風に思ってましたし(笑)。
思いっ切り悪女にするつもりが、書いてるうちにそうじゃなくなってしまいましたしね。
彼女がもてたのは、誘惑のテクニック(笑)もさることながら、その一途さに、男達がほだされたからじゃないのかな……なんて、最後の方にはそう思ってましたが。
 アルファ=ベルフェゴール大公 / ベータ=カルニヴェアン子爵 / ガンマ=アリオーシュ男爵 / デルタ=アラストル男爵 / です、念のため。

ところで、主人公のサマエルを、完全に中心に据えてしっかり書き込んだのは、「巻の三」が初めてのような気がします。
お陰で、話は盛り上がりましたけど、ちょっくら大変でした。
なにせ、サマエルは、自分の暗いトコ×百、みたいなキャラですから(笑)。
普段の自分の性格は、番外編「夢つむぎ」のイサムに近い気がします。

 2006年4月

 「巻の三」メルマガ配信終了日/2006年3月18日