-あらすじ-
ある晩、突如ジルが何者かにさらわれてしまう。
敵もその目的も分からないまま、サマエルは、手助けを渋る兄タナトスの力をどうにか借りて、彼女を救出するため、命を掛けて敵地へ乗り込んでいく。
かつて二つの世界を戦争へと導いた邪悪な魔法使いと、サマエルとの死闘が始まる……。
~登場人物~
<サマエル>
本編の主人公。魔界の第二王子。
<ジル・アラディア>
人族の少女でサマエルの弟子。強い魔力を持っている。
<イナンナ>
ジルの父方の従姉で、三歳年上。
<タナトス>
サマエルの兄。魔界の第一王子。
<ベルゼブル>
魔界王。サマエル達の父親。
<アイシス>
サマエル達の母。サマエルを出産後すぐに死亡。
<イシュタル>
サマエル達の叔母。ベルゼブルの異母妹。
<プロケル>
魔界の公爵。猫眼の公爵、氷剣公とも呼ばれる。ベルゼブルの従兄に当たる。
<ダイアデム>
“貴石の王”の称号を持つ、魔界の貴族。外見は11~12歳の少年。
<マンモン>
魔界王の下、魔界を四つに分割統治するデーモン王の一人。西のデーモン王。
<イーサ>
サマエルを付け回し、勝負を挑んで来る魔法使い。
<セリン>
ジュエル・ベアラー“貴石を帯びし者”と名乗る魔法使い。
<ハロート、マロート>
緑小人の双子。
<カッツ>
白い猫魔の少年。
<テネブレ>
魔界の至宝の一つ、“