巻の二を書く6、7年前のこと。
サマエルとタナトスの幼少期はどうだったんだろなー、なんて考えているうち、浮かんできたのがこの話です。
しかし、いざ、巻の三に取りかかると、この話の設定とは少しずつズレていき、それでも、せっかく書いたのにボツにするのも忍びなく、少し半端なエンディングもそのままに、番外編として残すことにしました。
まあ、大して深く考えず書いた割りには、『二人の対照的な性格が明確になってる』って、とあるところで言われました(笑)。
いかがなもんでしょうか。
多重人格ってほどじゃありませんが、自分の中にはまるっきり正反対な人格がいるみたいなんで、そういう面ではこの二人、書きやすい…かも?(笑)。
というわけで、この話と本編は、内容が少し異なっています。
たとえば、サマエルの幼少時代はもっと過酷なもので、また、魔力の封印が解けたのは大人になってから……等々、巻が進むに連れて、そこら辺のことも明らかになっていきます、お楽しみに。
2005年8月